【ガルパン】エリカ「私は、あなたを救えなかったから」 その5

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転載元:【SS速報】http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514554129/

【ガルパン】エリカ「私は、あなたを救えなかったから」 その4の続き

277: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:13:46.38 ID:4B7i6UF50




エリカ「……全員いるわね。まずは相手戦力を分散させるわ。ウサギさんチームはD55地点に、

アヒルさんチームはG44地点に偵察に向かって。敵車両を発見次第陽動して分断を図って。撃破は考えなくていいわ」

『了解』

エリカ「残りはこのまま前進。……戦車の数も性能も、練度も相手の方が上。……私たちが勝つのに必要なのは作戦と」

優花里「運。ですか?」

エリカ「……勝利の女神様が微笑んでくれるのを期待するわ」

沙織「なら、えりりんに期待だね」

エリカ「なんでよ?」

沙織「だって、私達の勝利の女神はえりりんだもん」

エリカ「……あなたねぇ、よくそんな恥ずかしいこと言えるわね」

優花里「私は沙織殿の意見に賛成です」

華「私も」

麻子「私は知らん」

エリカ「……ま、良いわよ。女神だなんて言われて悪い気はしないからね」

 

278: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:19:18.88 ID:4B7i6UF50



梓『こちらウサギさんチーム。敵のシャーマン3輌発見』

エリカ「よし、そのまま陽動に入って」

梓『わかりま―――っ!?さ、下がってっ!!』

エリカ「どうしたの!?」

梓『敵シャーマンに発見されたようですっ!!まだ距離はあるはずなのにっ……嘘っ!?もう3輌っ!?』

エリカ「っ!?とにかくそこから離れてっ!!救援を出すわっ!!」

梓『はいっ!』

エリカ「カメさんとカバさんはウサギさんの救援に向かってっ!!ここで一輌失うのは痛いわっ!!」

エルヴィン『了解』

杏『任されたー』

ねこにゃー『あの、ボクたちは……』

エリカ「アリクイさんはこのまま私たちについてきて!下手に敵の前に晒すよりここぞって時に陽動になってもらうからっ!」

ねこにゃー『わ、わかった』

 

279: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:25:53.34 ID:4B7i6UF50



エリカ「まさかこんなに早く見つかるだなんて運が悪いわ……」

優花里「相手は強豪校……偵察の技術も上ということでしょうか」

エリカ「そういうことなんでしょうね」

杏『あー逸見ちゃん逸見ちゃん』

エリカ「どうしたの?」

杏『ごめん、挟み撃ちされてる。ウサギさんチームとは合流できたんだけど、私達の後ろからシャーマン3輌来てね。内1輌はファイアフライ』

エリカ「はああああああああっ!?」

エルヴィン『どうやらこちらの動きは完全に読まれていたようだな』

優花里「ファイアフライを含むシャーマン9輌を森に投入だなんて随分思い切った作戦ですね……」

沙織「えりりんどうするっ!?」

エリカ「っ……挟み撃ちの状況で下手に立ち向かってもやられるだけだわ。木を障害物にしてなんとかバラバラに逃げてっ!!」

『了解っ!』

典子『隊長っ!我々も救援に向かったほうがいいですか!?』

ねこにゃー『い、逸見さんボク達も……』

エリカ「……っ!!」バッ

沙織「えりりん急にどうしたの?」

優花里「外に敵車両がいるんですか!?」

 

280: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:30:27.06 ID:4B7i6UF50

エリカ「……やっぱり。―――アヒルさんチームはその場で待機しててっ!」

典子『しかしっ!』

エリカ「いいからっ!!M4の集団に八九式が突っ込んだところでやられるのがオチよっ!だったらさっき指定した高台でフラッグ車を探してっ!!」

典子『っ……了解』

沙織「えりりん一体……」

エリカ「無線が傍受されてるわ」

沙織「えっ!?ほんと!?」

エリカ「ええ、傍受機が上げられてる」

沙織「ズルじゃん!?」

優花里「いえ、確か無線傍受についてはルールの記載がなかったかと……グレーゾーンってとこでしょうか?」

沙織「でもでもっ!!」

 

281: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:37:59.12 ID:4B7i6UF50

エリカ「……優花里、サンダースの隊長は無線傍受をするような人だと思う?」

優花里「……私の感想としてはそんなことをする人とは思えません」

エリカ「私もケイさんがそんなことをするとは思えないわ」

沙織「それなら誰が無線傍受だなんて……」

エリカ「無線傍受してそれを元に指示を出しているなら、やっているのはサンダースのTOP3のどれか……

ケイさんは違う。いくらルールに規定が無いからと言ってグレーゾーンな無線傍受なんてするとは思えない」ブツブツ

沙織「えりりん?」

エリカ「なら、あのナオミって人?……いや、そもそも前線に出ている人が傍受なんてする?たとえ主犯だったとしても戦いながら指示をする余裕があるとは思えない。

だとしたら―――フラッグ車のあいつか」

優花里「エリカ殿、現状ばらばらに行動していますから無線での意思疎通ができないとなると各個撃破の危険が……」

エリカ「……よし」

ぴよたん「ど、どうなっちゃうんだっちゃ……」

ももがー「いきなり大ピンチだぞな……」

ねこにゃー「……あれ?逸見さんが何か……止まれ?」

 

282: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:40:04.77 ID:4B7i6UF50

エリカ「猫田さん聞こえるっ!?」

ねこにゃー「聞こえるよ……」

エリカ「悪いけど時間がないから手短に話すわねっ!!私達の無線は傍受されてるわっ!!」

ねこにゃー「えっ!?」

エリカ「だから現状無線は使えないわっ!」

ねこにゃー「そ、それじゃあどうするの……?無線が使えなきゃ連携なんて……」

エリカ「そうよ。だから、私達でフラッグ車を仕留めるのよっ!!」

ねこにゃー「……え?」

 

283: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:44:01.67 ID:4B7i6UF50



ケイ『アリサ、ごめんなさい。取り逃がしちゃったわ』

アリサ「大丈夫です隊長。大洗の戦車は6輌。内3輌をそちら側に投入したということはフラッグ車を守っているのは三式と八九式。

八九式なんていないようなものですから実質護衛は1輌ということになります。そのまま逃した車両を追いつつ森を捜索してください」

ケイ『オッケー!』

エリカ『こちらあんこうチーム。各車状況を伝えて』

杏『カメさんチームは生きてるよー』

梓『こちらウサギさんチーム。なんとか生きていますが、カメさん、カバさんチームとは離れてしまいました……』

エルヴィン『上に同じだ』

エリカ『っ……仕方ないわ、こうなったら戦力を集結させて、一点突破。敵フラッグ車を直接叩きにいきます!

敵が戦力の殆どを遊撃に費やしているなら勝機はあるわっ!!アヒルさんチームはそのまま偵察を続けてっ!

残りの車両は私達のいるB23地点に集まってっ!!』

『了解!』

 

284: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:47:24.56 ID:4B7i6UF50

アリサ「勝機ですって?……残念だけどそんなものは無いわよ。――――敵フラッグ車はB23付近にいる。

おそらく戦力を集結させてこちらのフラッグ車に仕掛けてくるわ。先回りしてフラッグ車を仕留めてっ!!」

ケイ『オーケー!でも、相手が仕掛けてくるつもりならこちらも何輌かフラッグ車の護衛に回しましょうか?』

アリサ「いえ、そのままで大丈夫です。相手との距離を考えるとそのままフラッグ車を叩きに行ったほうが早いですから」

ケイ『わかったわ!』

 

285: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/04(日) 18:48:52.41 ID:4B7i6UF50



典子「……偵察っていっても敵全然いないなぁ……」

妙子「やっぱり私達も皆のところに行ったほうが……」

典子「いや、隊長はここを指定したんだ。なら、何か意味があるはず……」

ギャギャギャッ

典子「っ敵!?」

キュラキュラ

エリカ「……っと。あ、いたわね」

典子「隊長!?どうして!?」

エリカ「悪いけど説明は後よ。ついてきて」

典子「っはい!!」

エリカ「物分りが良くて助かるわ――――さぁ、反撃開始よ」

 

288: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:11:18.85 ID:TRvl/PIH0



エリカ『こちらフラッグ車、敵のシャーマンを視認。B23からC25まで後退するわ!みんな、早く来てっ!!』

杏『あいよー』

エルヴィン『今行くぞっ!!』

梓『待っててくださいっ!!』

アリサ「ふっ、逃げても無駄よ。―――敵のフラッグ車はC25地点まで後退したわ!」

ケイ『Really!?なんでそんなことまでわかるのっ!?』

アリサ「サンダースで培ってきた経験と、女の勘ですっ!」

ケイ『ふふっ何それ?まぁいいわ。乗らせてもらうわよっ!!』

アリサ「……無名校が全国大会にでるのがどういうことか、しっかりと味わってもらいましょう」

 

289: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:16:03.43 ID:TRvl/PIH0

ダァンッ!

アリサ「きゃぁっ!?砲撃っ!?」

あけび「命中ですっ!!」

典子「よしっ逃げろーっ!!」

アリサ「八九式!?なんでこんなところにっ!?」

操縦手「どうしますっ!?」

アリサ「追いなさいっ!あんなポンコツ私たちだけで充分よっ!!」

妙子「追ってきてますっ!!」

忍「どこまで逃げ切れるかっ……」

典子「隊長が信じてくれてるんだっ根性見せるぞっ!!」

 

290: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:20:46.46 ID:TRvl/PIH0

――――
―――
――

エリカ「いい?戦力の殆どを遊撃に費やしてるということはフラッグ車は無防備な状態ということよ。

本隊から離れた場所にいるでしょうけど離れすぎると今度は自身が攻撃された時に助けを呼べなくなる。

それを踏まえた上でフラッグ車の位置を予測すると……おそらくここね」

沙織「森の端っこのほうだね……」

エリカ「ここにいられると木々が邪魔で砲撃が通りにくいわ。敵主力が来るまでに終わらせないといけないからここから動いてもらう必要がある」

沙織「それじゃあどうするの?」

エリカ「八九式に引っ張ってきてもらうのよ」

沙織「……つまり、また囮作戦?」

エリカ「……少数で強敵を撃破するには一番効果的なのよ」

優花里「そうですよっ!」

エリカ「アヒルさんチームっ!」

典子「はいっ!」

エリカ「今から言うポイントに敵のフラッグ車がいるわっ!!あなた達にはそいつを平原まで引きずり出してほしいっ!」

典子「なるほどっ!!」

 

291: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:24:58.48 ID:TRvl/PIH0

エリカ「相手はM4、そちらは八九式。相手の撃破はまず無理だけどとにかく逃げて、生きて、おびき寄せてっ!!」

典子「任せてくださいっ!!」

エリカ「頼んだわっ!!……典子」

典子「……了解っ!!」

エリカ「それじゃあ各自移動を……」

ねこにゃー「逸見さん、作戦名は?」

エリカ「は?」

ねこにゃー「い、いや、なにか作戦名があるといいなーって」

エリカ「あのね……時間がないって言ってるでしょ」

沙織「いいじゃん、なにか決めてよ」

優花里「少数で大軍をかき回すのですから何かしらの暗号名があったほうが燃えますっ!」

エリカ「……作戦名ねぇ」

 

292: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:30:25.14 ID:TRvl/PIH0

『……※※、さっきの作戦はなんなの?』

『え、何かまずい手を打ってた?』

『違うわよ名前よ名前、何よボコボコ作戦って。気が抜けるわ』

『相手を挟み撃ちにして手も足も出させないうちに撃破する作戦だったから……』

『あなた、意外とエグイ事考えるわね……』

『え?可愛くないですか?ボコみたいでっ!!』

『……まぁいいけど』

『なら、エリカさんも作戦名に使っていいよっ!ボコボコ作戦ツヴァイとかっ!』

『遠慮しておくわ』

『そんなぁー!?』

 

293: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:34:30.62 ID:TRvl/PIH0

エリカ「……それじゃあ、コッソリ作戦で」

沙織「コッソリ作戦?」

エリカ「この作戦の事を知ってるのは今ここにいる3チームだけよ。敵も味方も欺いてコッソリ勝利を勝ち取りに行くわっ!!」

ねこにゃー「チーム名もそうだけど、逸見さん意外とかわいいネーミングセンス……」

エリカ「あなたが作戦名が欲しいって言ったんでしょっ!?もう、いいから行くわよっ!!」

 

294: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:40:52.49 ID:TRvl/PIH0

――
―――
――――

典子「避けろ避けろーっ!!」

忍「っ!!」

あけび「効かなくても挑発くらいにはっ!!」

ダァンッ  ガンッ!

アリサ「はっはーっ!!豆鉄砲が痒いわねっ!!」

砲手「連絡はいいんですか?」

アリサ「あの程度の相手に隊長たちの手を煩わせる必要はないわっ!」

 

295: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:45:38.81 ID:TRvl/PIH0



ケイ「アリサの言う通りならそろそろなんだけど……」

ダァンッ!!

ケイ「っ!?みんな、気を付けてっ!!敵は近くにいるわっ!!」

ねこにゃー「んー……やっぱり当たらないか」

ぴよたん「目的は撃破じゃないって言ってたぴよ」

ももが「とにかく、相手を引き付けるももっ!!」

ねこにゃー「そうだね……どんどん撃とう!」

ダァンッ!   ダァンッ!

 

296: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:48:46.63 ID:TRvl/PIH0



ケイ『三式のものだと思われる砲撃を確認っ!!』

アリサ「っ!?三式はフラッグ車の護衛。なら、近くにフラッグ車もいるはずです!数で押し切ってくださいっ!!」

ケイ『オッケー!!』

典子「逃げろ逃げろー!!」

アリサ「ちょこまかとっ!!……撃てっ!!」

ドォン! ガァンッ!

シュポッ

典子「痛つつ……」

妙子「やられちゃいましたぁ……」

 

297: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:52:40.87 ID:TRvl/PIH0

アリサ「全く、手間取らせてくれたわね。本隊から離れすぎたわ。急いで戻りま――――っ下がって!!」

ダァンッ!!

ドォンッ!

華「っ……」

沙織「外れたっ!?」

エリカ「いえ、避けられたのよっ!!装填急いでっ!!」

優花里「待ち伏せがバレたなら下がったほうがいいのではっ!?」

エリカ「逆よっ!あっちはもう主力を呼び戻しているわ、一対一の今を逃したらもう勝ち目はないっ!!追ってっ!!」

麻子「おう」

エリカ「っ……サンダースの副隊長の肩書は伊達じゃないってことね」

梓『こちらウサギさんチーム、カメさん、カバさんと合流してポイントまで到達しましたっ!!あんこうチーム達はどこですかっ!?』

 

298: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 19:58:42.62 ID:TRvl/PIH0

アリサ「Ⅳ号っ!?なんであんなところにっ!?」

ケイ『アリサっ!38tとM3、Ⅲ突が来たわっ!!だけど、相手のフラッグ車が全然見つかんないんだけどっ!?』

アリサ「すみませんっ!!それは囮だったみたいですっ!!フラッグ車は、Ⅳ号は今目の前にいますっ!!」

ケイ『っ!?すぐ救援に行くわっ!!』

ダァンッ! ダァンッ!!

ナオミ「……チッ、さっきからあの三式傾斜に隠れてなかなか顔を出さないな……」

ケイ『ナオミっ!!それは囮よっ!フラッグ車は今アリサのとこにいるってっ!!三式たちはほかの子に任せて、私たちは戻るわよっ!!』

ナオミ「何っ!?」

 

299: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 20:04:56.79 ID:TRvl/PIH0



ダァン!  ダァンッ!

アリサ「さっさと逃げなさいっ!!合流地点まで行けばあんな奴らボッコボコにできるんだからっ!!」

操縦手「だから連絡しなくていいんですかって聞いたのに……」

アリサ「うるっさいわねっ!!?ほら、こっちもどんどん撃ち返しなさいっ!!」

装填手「傍受機のせいで弾が遠くて……」

アリサ「っ~~~~~!?なんで、なんでなのよっ!!あんな奴らさっさと倒して今頃タカシと電話してるはずだったのにっ!!」

装填手「番号交換してたんですか?」

アリサ「初電話よっ!!やっと番号手に入れたんだからっ!!」

装填手「ほかの人から聞いたんですね……」

砲手「もしくは不正アクセス?」

アリサ「黙って働きなさいっ!!」

 

300: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 20:10:08.22 ID:TRvl/PIH0

ダァンッ!!

エリカ「麻子っ!!絶対に逃がさないでっ!!」

麻子「わかっている」

ダァンッ!!

華「っ……動いている的に当てるのは、今の私にはっ……」

エリカ「華落ち着いてっ!この距離ならどこかに当たれば倒せるわっ!!」

優花里「どういうわけか相手は砲撃に時間がかかっています!!今ならっ!!」

ダァンッダァンッ!!

ケイ『アリサ!ごめんっ、全速力で戻ってるけどもうちょっとかかりそうっ!!』

アリサ「っ……深追いさせすぎた……」

装填手「相手の砲撃、どんどん精度があがってますっ!?」

アリサ「なんなのよあいつらはぁッ!?」

砲手「どうしますっ!?」

アリサ「っ……そうだ、こうなったらっ!!」

 

301: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 20:14:54.49 ID:TRvl/PIH0

梓『先輩っ!?エリカ先輩っ!?今どこにいるんですかっ!?』

沙織「えりりん、返さなくていいの?」

エリカ「今はそれどころじゃないわっ切っといて!!」

優花里「……相手の砲撃が止みましたね」

エリカ「え?」

華「弾切れですか?」

優花里「チャンスですっ!!一気に仕留めましょう」

華「はいっ!!」

エリカ「……っ!?まずい、砲撃待っ―――――」

華「っ!!」

ダァンッ!!

アリサ「今よっ!!」

キキーッ!!

 

302: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 20:18:49.42 ID:TRvl/PIH0

エリカ「急停止っ……冷泉さんっ!!曲がってっ!!」

麻子「っ!!」

ギィイイイイイ!

アリサ「停止射撃ならっ……撃てっ!!」

ダァンッ!!    ダァンッ!!

シュポッ! シュポッ!!

 

303: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/06(火) 20:19:36.42 ID:TRvl/PIH0

『大洗、サンダース両校のフラッグ車の走行不能を確認、これより判定に入ります』

 

306: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/08(木) 17:26:46.48 ID:UmuUGmen0



『大洗、サンダース両校のフラッグ車の走行不能を確認、これより判定に入ります』

梓「……え?どういうこと?」

桃「あいつら、どこで何してるんだ?」

左衛門佐「人知れず果し合いでもしてたのか?」

 

307: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/08(木) 17:29:52.81 ID:UmuUGmen0

優花里「……相打ちですか?」

華「……こちらは撃っていません」

沙織「え?ならなんで」

『判定の結果、サンダース大学付属高校フラッグ車が先に走行不能と確認。よって、大洗女子学園の勝利っ!!』

 

308: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/08(木) 17:34:44.08 ID:UmuUGmen0

沙織「え?………………やった、やったやった勝ったよっ!?勝ったよえりりんっ!!?」

優花里「あのサンダース相手に勝てたんですね私たちっ!!」

華「ですが、誰が相手のフラッグ車を……」

麻子「……あれだろうな」チラッ

沙織「あれって……ん?アリクイさんチーム?なんであんなところにっ!?」

エリカ「直接聞いたほうが早いわね」

沙織「あ、そっか。試合終わったから無線使えるね」

エリカ「猫田さん?」

ねこにゃー『逸見さん?ボクたち、勝てたんだね……』

エリカ「ええ、あなたたちの砲撃のおかげでね。そんなところからよく当てられたわね?」

ぴよたん『足止めしようって適当に撃ったら当たったぴよっ!!』

 

309: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/08(木) 17:41:37.11 ID:UmuUGmen0

エリカ「……ていうか、あなたたちなんでそんなとこいるの?敵の主力をおびき寄せるために森の奥にいなさいって言ったわよね?」

ねこにゃー『ほ、ほかのチームが見えた段階で囮は任せてこっちにきたの……コッソリ作戦の事、知ってるのボクたちだけだったから……』

エリカ「……つまり命令無視の独断専行ってことね」

ねこにゃー『ご、ごめんなさいっ!?』

エリカ「黒森峰だったら謹慎10日は食らうわよ?……でも、今回は助けられたわ。よくやった、とは口が裂けても言えないけどね」

ねこにゃー『……うん!』

エリカ「次からはちゃんと命令は遵守しなさいよ。それじゃあ、後でね」

優花里「ねこにゃー殿たちお手柄ですねっ!」

エリカ「……っ!!」ガンッ!!

沙織「わっ!?えりりんどうしたのっ!?」

優花里「エリカ殿、手がっ!?」

エリカ「……負けたわ。完璧に」ギリッ

優花里「そ、そんなこと」

エリカ「猫田さんたちが偶然当ててなかったら負けてたっ!!わかるでしょっ!?」

優花里「それは……」

エリカ「偉そうに指揮して、大口叩いて、その結果がこれ?私は……私にはやっぱり……」

沙織「……えりりんっ!!」

エリカ「……沙織?」

 

310: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/08(木) 17:47:38.39 ID:UmuUGmen0

沙織「ほら、手だして。……ちょっと切れてるじゃん!?消毒して、絆創膏貼るから!!もう、女の子なんだからもっと体は大事にしてってばっ!!」

エリカ「……」

沙織「えりりん、さっき言ったこと覚えてる?」

エリカ「……?」

沙織「私たちの勝利の女神はえりりんだって」

エリカ「……ええ」

沙織「えりりんは偶然勝ったことに納得してないのかもしれないけど、えりりん言ってたじゃん相手のほうがずっと強いって」

エリカ「……練度も車両性能も、数も相手が上。普通にやって勝てるわけがなかったわ……」

沙織「でも、私たち勝ったんだよ。偶然でも、たまたまでも、勝ち目がない試合で勝ちを引っ張ってこれたのはえりりんが指揮したからだよっ!!」

エリカ「私が……」

沙織「猫田さんたちだってそう、この試合に猫田さんたちが参加できたのはえりりんが見つけたからなんだよ?」

エリカ「……」

沙織「その猫田さんたちがちゃんとえりりんの指示を聞いて、その上で自分たちで何とかしようって動いた結果なんだよ」

エリカ「それは……」

沙織「えりりん。納得できない気持ちはわかるけど、それでも勝ちは勝ち。喜んだってバチはあたらないって思うな」

エリカ「……そう、ね」

沙織「そうそう♪」

華「ですね」

優花里「はいっ!!」

麻子「結果オーライだ」

 

311: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/08(木) 17:53:47.50 ID:UmuUGmen0

沙織「はい、絆創膏貼ったからもういいよ」

エリカ「沙織……ありがとう」

沙織「ん。そうだほかのチームのみんなに連絡しないとっ!?」

エリカ「そういえばそうね」

優花里「アヒルさん、アリクイさんチーム以外は何が起きたかわかってないでしょうしね」

沙織「えっと……あーっ!?」

エリカ「どうしたの?」

沙織「携帯っ!!これ使えば良かったじゃんっ!?」

優花里「あー……確かにチーム内ならメールでの連絡もとくに規定はなかったはず……」

沙織「これでみんな集めればあんなギリギリの試合しなくても良かったのにぃー」

エリカ「……ま、いいじゃない勝ったんだから」

沙織「えりりんがそれを言う!?」

エリカ「っと、ごめんなさい私ちょっと出るわね。ほかの子たちへの連絡は沙織がやっといて」

沙織「えりりん?」

 

312: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/08(木) 17:58:07.71 ID:UmuUGmen0

栗毛の少女『……』

エリカ「……言ったでしょ?あなたの策には乗らないって。私は、あなたなんかに頼らない。――――さっさと消えなさい」

栗毛の少女『……』スゥー

 

 

322: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 17:32:08.03 ID:du4JwCds0



アリサ「そんな……私たちが一回戦で……」

エリカ「だいぶ堪えてるみたいね」

アリサ「あなた……」

エリカ「……無線傍受するなら次はもっとうまくやりなさい」

アリサ「っ!?気づいてたのっ!?」

エリカ「あからさまにやりすぎよ」

アリサ「……笑いなさいよ。無名校相手に手段を選ばなかったのにまんまとやられたんだから……」

エリカ「……アリサさん、私は――――」

ケイ「アリサっ!!」

ナオミ「アリサっ!!」

アリサ「た、隊長……ナオミ……」

エリカ「―――――あら?遅かったじゃない」

アリサ「隊長……すみません、私……」

エリカ「この子のお陰で勝たせてもらったわ。ありがとう」

ケイ「……どういうこと?」

アリサ「隊長、私、私……」

 

323: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 17:37:20.44 ID:du4JwCds0

エリカ「どうもこうもないわ。この子が指示を出しているってのは早い段階でわかってたもの。

あとはこちらのフラッグ車をチラ見せしつつ、あなた達主力引きつけて、孤立したフラッグ車をドンッ!……まぁ、ギリギリだったけどね」

アリサ「……え?」

ケイ「……そっか。さすがねっ!!完敗よ!」

エリカ「あなたこそ、なんでこんなのをフラッグ車においたの?」

ケイ「アリサがやる気だったからね。それに、私も前線で暴れたかったからよ」

エリカ「そう。なら残念だけどこの子に指揮官の才能は無いわ。卒業までに別の候補を見つけるのをおすすめするわよ」

アリサ「っ……」

ケイ「あははっ、悪いけどアリサはもう私の後に隊長を継ぐって決まってるの」

エリカ「そうなの?なら、来年もサンダースは一回戦敗退ね」

ケイ「……そんなことないわっ!来年のサンダースはもっと強くなる。頼れる後輩が私にはいるんだもの!来年も正々堂々と戦わせてもらうわっ!」

エリカ「お得意のフェアプレイ精神?残念だけど、こいつにそんな才能はないわよ。ご自慢のシャーマン部隊も、ファイアフライも何一つ活かせなかったんだから」

 

324: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 17:42:09.15 ID:du4JwCds0

ガシッ

ナオミ「……そこまでにしてもらおうか」

ケイ「ナオミ、ダメよ」

ナオミ「その口をそれ以上開いたら……」

エリカ「……仲良しこよし。ずいぶん楽しそうね?来年は小学生の部で出場すれば?」

ナオミ「お前ッ!!」

アリサ「やめてっ!!!」

ナオミ「っアリサ……」

アリサ「わた、私が悪いのっ!私が、あんな……」

エリカ「……ふん、わかったならいいのよ。悪いけど私たちには次の試合があるの。あなた達と違ってね?さっさと帰らせてもらうわ」

ナオミ「待てっ!!」

ケイ「ナオミ」

ナオミ「っ……」

ケイ「……エリー」

エリカ「……何?」

ケイ「あなた、変わったわね」

 

325: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 17:50:40.31 ID:du4JwCds0

エリカ「……ケイさん、試合前に私にこう問いましたよね?あなたにとっての戦車道は何?って」

ケイ「ええ」

エリカ「私にとっての戦車道は―――――勝つことです」

ケイ「……」

エリカ「どんなに戦車が弱くても、どんなに練度が低くても、持てる力をつぎ込んで勝つことです。そうでなきゃ―――――私には何もないから」

ケイ「っ……」

エリカ「……さよなら」スタスタ

ケイ「……さぁ、私たちも戻りましょう!まだ試合後の挨拶があるんだから」

 

326: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 17:58:33.90 ID:du4JwCds0



エリカ「あら?いたの」

優花里「は、はい……」

沙織「……」

エリカ「梓達には連絡してくれたのよね?私はちょっと気分が良くないわ。悪いけど、試合後の挨拶は桃ちゃんたちに頼んでおいて」

優花里「あ、はい……」

沙織「……えりりん」

エリカ「何?」

沙織「もう、ああいうのはやめて」

エリカ「……何のことかしら?」

沙織「アリサさんを庇ったんでしょ?無線傍受の事、バレたら大変だって思って……」

エリカ「……さぁね。私はただ、言いたいことを言っただけよ」

沙織「……次は黙ってないから」

優花里「私も……沙織殿と同じ気持ちです。エリカ殿、あまり偽悪的に振る舞うのはやめてください」

華「あのような振る舞いはあなただけではなく、私たちも同じように辛いものです」

麻子「……あまりいいことではないと思うぞ」

エリカ「……考えておくわ」

 

327: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 18:05:21.67 ID:du4JwCds0

タッタッタッ

アリサ「待ってっ!!」

沙織「アリサさん?」

エリカ「……何か用?」

アリサ「どうして無線のこと言わなかったのよ」

エリカ「別に、ルール違反ってわけじゃないでしょ?」

アリサ「だったら、なんであんな……あなたが悪者になるようなことっ!!」

エリカ「……試合前に私言ったでしょ?勝利にこだわるその姿勢は好きだって。それに……隊長のためだったんでしょ?」

アリサ「っ……なんで」

エリカ「なんとなくね。黒森峰にいた時にあなた達のデータも入ってたから、あなたの人となりもある程度は。

尊敬する隊長は最後の大会で、なんとしてでも優勝旗を捧げたかったのよね」

アリサ「……」

エリカ「はっきり言って、今回私たちが勝てたのはたまたまよ。私たちの初撃が避けられた時点で勝ち目はほぼなかった。

それに最後の砲撃、完全にしてやられたわ……勝てたのは本当に偶然。何百回かに一回の幸運が転がり込んできたから勝てたのよ」

アリサ「無線傍受までしてあそこまで追いつめられてる時点でね……」

エリカ「……アリサさん、あなたの間違いはただ一つ。―――秘密を抱えたまま試合に挑んだことよ」

アリサ「……」

 

328: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 18:15:41.18 ID:du4JwCds0

エリカ「隊長を、サンダースを本気で勝たせたいならあなたはしっかりと無線傍受について事前に話しておくべきだった」

アリサ「知ってるでしょ?隊長はそういうことを嫌う人だから」

エリカ「それでもよ。そこで意見をぶつけることを避けたから。この人はこうだからって諦めたから。だから、1輌で……いえ、1人で戦うことになるのよ」

アリサ「……」

エリカ「サンダースの練度と車両で真っ向勝負されたら勝ち目なんて無かった。

無線を封じられて、連携が取れなくなった状態であなた達の意思疎通が完璧だったら手も足も出なかったわ。

だけど、偶然に助けられたとはいえ結果は私たちの勝ちだった……紙一重どころかほぼ負けだったけどね」

アリサ「……」

エリカ「ケイさんのフェアプレイ精神は素晴らしいものよ、勝利だけが全てじゃない。真正面から本心でそう言える人はきっと少ないでしょうね」

アリサ「だから、私は隊長についてきたのよ」

エリカ「だから、あなたは1人で動く羽目になった……ケイさんは戦車道に勝敗は関係ないって言ったわ。でもね、勝利は一番わかりやすい慰めになるのよ。大切なものを失っても勝利が残れば……何もかも失うよりましよ」

アリサ「……私は」

エリカ「言っておくけど、無線傍受のこと言うんじゃないわよ。あなたの車両のメンバーもしっかり口封じしときなさい。

でないと、私のしたことが無駄になるから」

アリサ「……あなた、酷い人ね」

エリカ「よくわかってるじゃない。来年はあなたが隊長なんでしょ?なら、影の一つくらい平然と抱えていられるようにしなさい」

 

329: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 18:20:59.87 ID:du4JwCds0

アリサ「エリカっ!あなたは、辛くないの……?」

エリカ「……何のことかしら?」

アリサ「……ごめんなさい。なんでもないわ」

エリカ「そう、それならさっさと戻ったほうがいいわよ」

アリサ「うん……エリカ」

エリカ「何よ」

アリサ「次の試合、頑張ってね」タッタッタ

エリカ「……勝者を応援できる。それも、立派なフェアプレイ精神よ」

沙織「でも、えりりんはアリサさんに重い荷物を背負わせちゃったね」

エリカ「……」

沙織「きっと、あの場で言ったほうが良かったよ。ケイさんだって謝ればすぐ許してくれただろうし」

エリカ「余計なことだったってこと?」

沙織「……わからないよ。えりりんの言う通りルール違反じゃないんだもん。だけど、アリサさんがどう思うかはまた別の話だよ」

エリカ「……そうね」

沙織「……帰ろっか」

エリカ「……うん」

 

330: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 18:22:44.25 ID:du4JwCds0

prrr

沙織「電話?」

麻子「私のだ」

pi

麻子「もしもし……え?」

沙織「麻子?」

麻子「はい、はい……わかりまし、た」

 

331: ◆eltIyP8eDQ 2018/02/10(土) 18:23:53.12 ID:du4JwCds0

沙織「麻子どうしたの?

麻子「……おばぁが、倒れて病院に……」

沙織「えっ!?それじゃあすぐに行かないとっ!?」

華「ですが、ここから大洗まで距離が……」

優花里「学園艦に寄港してもらうにもすぐには……」

麻子「……泳いでいく」

沙織「馬鹿言ってないで!!ちょっとえりりんも何とか言ってってばっ!!」

エリカ「何とかって…………ん?」

沙織「えりりん?」

エリカ「あのヘリは……ならっ、冷泉さん来てっ!!」ガシッ

麻子「なっ、なんだっ?」

エリカ「いいから走ってっ!!」

沙織「ちょ、えりりんどこいくのっ!?……行っちゃった」

 

続く

 

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