【ガルパン】エリカ「私は、あなたを救えなかったから」 その2

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転載元:【SS速報】http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514554129/

【ガルパン】エリカ「私は、あなたを救えなかったから」 その1の続き

66: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 18:32:49.92 ID:KDJDXAxD0



ナカジマ「とりあえず全部の戦車を見させてもらったけど」

エリカ「……」

ナカジマ「修理。なんとか間に合うと思うよ」

エリカ「本当ですかっ!?」

ナカジマ「うんうん。見た目ほどボロボロじゃないし、カーボンさまさまってところかな?

生徒会長たちが見つけた戦車も一度エンジンばらしていじくる必要はあるけど状態は良いからなんとかなるね」

エリカ「良かった……」

ナカジマ「とはいえ流石に6台も修理するとなると終わるのは明後日の朝になると思うよ」

エリカ「充分です。……よろしくお願いします」ペコリ

ナカジマ「おっけー。まかせてよ」

杏「戦車が間に合うなら振り分けは一年生チームと同じで見つけたのに乗ればいっか」

エリカ「……そうね。どうやら他の子達も自分で見つけたのに愛着持ってるらしいし」

 

67: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 18:43:47.47 ID:KDJDXAxD0

杏「それなら私らは三式に――――」

エリカ「いいえ、あなた達は私達の見つけた38tに乗ってもらうわ」

桃「何故だ?」

エリカ「私はまだあなた達を信頼していない。――――だから、いつでも私が見張ってるって思ってもらわないと」ギロッ

桃「ひっ!?」

杏「おー情熱的だねぇ」

柚子「会長、余裕ですね……」

エリカ「それじゃあ私たちはⅣ号に乗らせてもらうわ」

桃「おい、それじゃあ一番損傷のない三式が余るではないか」

エリカ「どうせ明後日には全部直るんでしょ?なら、好きなの選ばせてもらうわ。私、ドイツ戦車好きなのよ」

桃「適当な……それじゃあ三式の乗員も探さないと……」

エリカ「それは私も探しておくわ。とはいえ、私にここの人脈なんて無いに等しいからあなた達に任せっきりになると思うけど」

杏「まぁ、そこは任せてよ」

エリカ「……頼んだわ」

 

68: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 18:54:10.44 ID:KDJDXAxD0



~せんしゃ倶楽部~

エリカ「帰りに寄り道したいっていうからどこかと思えば……こんな店があったのね」

優花里「はいっ!私のいきつけです!」

華「すごいですね……」

沙織「でも戦車ってみんな同じに見えるー」

優花里「ち、違います!全然違うんです!どの子も皆個性というか特徴があって、動かす人によっても変わりますし!」

華「華道と同じですね」

沙織「うんうん。みんなちがって、みんないい。ってやつだね」

エリカ「ざっくりまとめるわね……ん?」

アナウンサー『次は戦車道の話題です。高校生大会で昨年MVPに選ばれて国際強化選手となった、黒森峰女学院、西住まほ選手にインタビューしてみました』

エリカ「……」

沙織「えりりん?」

 

69: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:02:03.71 ID:KDJDXAxD0

『戦車道の勝利の秘訣とはなんですか?』

まほ『諦めないこと。そして、どんな状況でも逃げ出さないことですね』

エリカ「っ……」

沙織「……そうだっ、この後えりりんの部屋遊びに行って良い?」

エリカ「え?」

華「私もお邪魔したいです」

エリカ「……面白いものなんて無いわよ?」

沙織「いいのいいの♪」

エリカ「そう、なら良いわよ。優花里はどうするの?」

優花里「え!?あ、あの……私もご一緒させていただいてもいい、ですか?」

エリカ「1人増えたって変わらないわよ。遠慮しなくていいわ」

優花里「はいっ!ありがとうございます」

沙織「むぅー……えりりん、なんかゆかりんにだけ優しくない?」

優花里「ゆ、ゆかりん……」

エリカ「無遠慮な子にはそれなりの態度をとってるだけよ」

沙織「えりりんひどいっ!?」

 

70: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:10:09.08 ID:KDJDXAxD0



エリカ「綺麗にしてるんだから、散らかさないでよ」

沙織「うわー……彩りゼロ。ホントにえりりんここに住んでるの?」

エリカ「失礼ね……最低限の物は揃ってるでしょ?」

華「ある意味エリカさんのイメージ通りな部屋ですね」

エリカ「それ褒めてるの?」

優花里「機能性を追求してて素晴らしいと思いますっ!」

エリカ「そう?ありがと」

沙織「やっぱりゆかりんには優しくない?」

エリカ「そんなことないわよ。ほら、ご飯さっさと作っちゃいましょ」

『はーい』

 

71: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:17:39.83 ID:KDJDXAxD0



沙織「それじゃあ」

『いただきます』

エリカ「……おいしい」

沙織「おっ?えりりんの口に合ったみたいでよかったー。やっぱ男を落とすにはまず胃袋からだね!」

エリカ「……あなた、口だけじゃなかったのね」

沙織「でしょー?」

華「残念ながら成功に結びついてはいませんが」

沙織「うるさいなぁ!」

優花里「でも、この肉じゃが美味しいです!そう、おふくろの味ってやつですねっ!!」

沙織「彼氏じゃなくて子供ができちゃったっ!?」

エリカ「言ってることはわかるわね」

華「はい」

沙織「もー!」ゴロン

エリカ「ちょっと、食事中に寝転がるんじゃないの」

 

72: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:24:13.62 ID:KDJDXAxD0

沙織「……あれ?」

華「どうかしました?」

沙織「ベッドの下に何か……ぬいぐるみ?」

華「まぁ……随分と怪我をされてるようで……」

優花里「全身包帯に眼帯……ちょこんと乗ってる略帽がアンバランスです……」

沙織「えりりんの心の闇が垣間見えるね……」

エリカ「失礼なこと言わないで。それに、それは私のものじゃないわよ」

沙織「そうなの?」

エリカ「前の学校の子から預かってたんだけど、引っ越しの時に忘れてこっちに持ってきちゃったのよ」

沙織「え?それじゃあ返さないと」

エリカ「……そうね」

沙織「それにしてもこの子ボロボロで可哀想だね」

 

73: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:31:42.18 ID:KDJDXAxD0

エリカ「『それがボコだから』だそうよ。気に入ってるんだからそう言わないであげて」

沙織「あっ、でもこの子の着けてる帽子は可愛いね。……あれ?このマークって……」

優花里「黒森峰女学院のマークですね。こんなぬいぐるみも作ってたんですか」

エリカ「いえ、その略帽は手作りよ」

沙織「へぇー!この子の持ち主女子力高いんだねっ!!」

エリカ「……ほら、ご飯食べてるんだからいつまでもぬいぐるみいじってないの」

沙織「はーい」

華「なんだか、お母さんみたいですね」

エリカ「それ、褒めてるの?」

華「ええ」

沙織「えりりんも私と同じお母さん扱いだね!」

エリカ「沙織と、同格……」ズーン……

沙織「なんで落ち込むのっ!?」

 

74: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:36:16.57 ID:KDJDXAxD0



沙織「それじゃあえりりん、また明日」

エリカ「ええ、また明日」

バタン

エリカ「……」

 

75: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:41:14.21 ID:KDJDXAxD0

『ボコはどんな相手にでも立ち向かうけど弱いからボコボコにされちゃうのっ!』

『……それのどこがいいの?かっこ悪いだけじゃない』

『いいのっ!それがボコだから!』

『……なら、ファンのあなたもその子を見習って、もうちょっと強気になりなさい』

『う……そ、それはいいかな……』

『なんでよ?』

『だって……私には、エリカさんがいるから』

『……しょうがない子ね』

 

76: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:47:14.12 ID:KDJDXAxD0

エリカ「……ほんとうにしょうがない子」

 

77: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/03(水) 19:48:02.93 ID:KDJDXAxD0

エリカ「消えてくれて清々したわ」

 

82: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/05(金) 19:21:46.33 ID:Bko7Ey+e0



チュンチュン

エリカ「……ん?」

麻子「……」フラッ フラッ

エリカ「ちょっと、あなた大丈夫?」

麻子「辛い……生きているのが辛い……だが、行かねば……」フラッ

エリカ「……」ガシッ

麻子「……?」

エリカ「ほら、肩貸してあげるからちゃんと歩きなさい」

麻子「……」

エリカ「それと、私の前で生きているのが辛いだなんて二度と言わないで」

 

83: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/05(金) 19:24:17.70 ID:Bko7Ey+e0



そど子「冷泉さん、これで連続245日の遅刻よ」

エリカ「どんだけ遅刻してるのよ……」

麻子「朝は何故来るのだろう……」

そど子「朝は必ずくるものなの。成績が良いからってこんなに遅刻して。留年しても知らないよ」

麻子「うぁ……」

エリカ「ほら、しっかりしなさい」

そど子「えっと……逸見さん?もし途中で冷泉さんを見かけても、今度から先に登校するように」

エリカ「それは、私が決めることよ」

そど子「……はぁ、ほら行っていいわ」

麻子「……悪かった」

エリカ「勝手にやったことよ。……でも、感謝してるなら『悪かった』じゃなくて『ありがとう』って言ってほしいわ。……誰かを思い出してイラつくから」

麻子「……ありがとう」

エリカ「どういたしまして」

麻子「いつか借りは返す」

エリカ「別に良いわよ」

麻子「……それでもだ」

エリカ「そう。なら好きにしなさい」

 

84: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/05(金) 19:28:58.56 ID:Bko7Ey+e0



桃「本日我々を指導してくださる戦車教導隊所属の蝶野亜美1尉だ」

蝶野「あなた達の指導を任された蝶野亜美よ!よろしくねっ!」

エリカ「直前に学園長の車スクラップにしといてなんでこんな爽やかな挨拶ができるのよ……」

華「随分とおおらかな方ですね」

蝶野「戦車道は初めての人が多いと聞いていますが、一緒に頑張りましょ!」

沙織「あ、あのっ!戦車道ってモテるって本当ですかっ!?」

蝶野「え?うーん、モテるというより狙った獲物は外さないわ。撃破率120%よ!」バキューン☆

沙織「わぁ……」

エリカ「120%ってなんなのよ……」

華「一度落とした人をまた落としてるんじゃ?」

エリカ「数字の水増しが疑われるわね……」

蝶野「それじゃあ早速、本格戦闘の練習試合をやってみましょう」

エリカ「えっ?あの、初心者が多いのにいきなりですか?」

蝶野「大丈夫よ!何事も実践実戦♪戦車なんてバーっ動かしてダーッと操作してバーンと撃てばいいんだから♪」

エリカ「……本当に教導隊の方なの?」

優花里「腕は確かなはずですよ。体で覚えるのはある種体育会系の基本ですし」

エリカ「……はぁ。やるしかないわね」

 

85: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/05(金) 19:37:02.37 ID:Bko7Ey+e0



エリカ「ホントに二日で6両修理できたのね……とんでもない集団だわ」

優花里「エリカ殿、役割分担はどうしますか?」

エリカ「そうね……このⅣ号なら車長、砲手、操縦手、通信手、装填手が必要ね。車長は私がやるとして……なにかやりたいのある?」

優花里「わ、私は戦車に乗れればなんでも……」

沙織「私もなんでも良いよ?」

華「私は……どうしましょう?」

エリカ「意志薄弱。今時の子ね」

沙織「えりりんはどこ目線なのさ……もう良いからくじ引きで決めよ?」

エリカ「……で」

沙織「私装填手ー!」

優花里「私が砲手ですっ」

華「私が操縦手ですか」

エリカ「……まぁ、なんとかなりそうね。あと、通信手がいないから沙織兼任ね」

沙織「えー!?私やること多くない!?」

エリカ「しっかりやれとは言わないから。人数が揃うまでの数合わせよ。……それにしても」

 

86: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/05(金) 19:39:23.85 ID:Bko7Ey+e0

典子「バレー部復活のためっ!一致団結して頑張るぞ!!ファイトーッ!!」

『オーッ!!』

左衛門佐「初陣で初首を取って名を上げるぞー!!」

エルヴィン「戦功名欲しさに散る新兵は多いぞ……」

おりょう「やるからには勝つぜよ」

カエサル「とりあえず早く乗れ」

紗希「……」ボー……

桂利奈「戦車かぁ!怪獣倒せるかなっ!」

梓「二人共早く乗ってってばっ!!」

エリカ「……その、個性的な子が多いわね」

沙織「えりりんが言葉をえらんだっ!?」

 

91: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:02:40.16 ID:tONnNcnB0



蝶野『みんな、スタート地点に着いたようね。それじゃあ、試合開始!!』

沙織「えりりんどうするの!?」

エリカ「まずこちら側にいる2両を倒すわ。先に片方を潰して森を目眩ましにもう片方を撃破。

その後橋を渡って川向うのチームを撃破で行くわよ!まずはBチームを――――」

ダァン!

エリカ「なっ!?」

沙織「なになに!?」

優花里「砲撃ですっ!!」

典子「まずはⅣ号Aチームを叩くっ!!」

 

 

92: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:09:51.53 ID:tONnNcnB0

エリカ「っ……八九式ねっ。仕方がない先にあっちを――――いや、この様子だと……華っ!前進してっ!!」

華「わかりました!」

優花里「エリカ殿いったい……」

エリカ「初心者だと思って油断したわ!BとCは私達を挟み撃ちにするつもりよっ!!」

沙織「ええーっ!?」

エリカ「とにかく前進して!動いてる的に当てるのはまだ難しいはずよ!!」

華「はいっ!」

優花里「ですが、エリカ殿の言うとおりなら……」

エリカ「ええ、すぐにⅢ突が来るはずよ。華、正面から来たⅢ突に回り込むように側面に入れる!?」

華「すみませんっ!この速度だとまっすぐ走るだけで精一杯で……」

エリカ「なら次の分岐路を右に行ってっ!」

華「はいっ!!」

エルヴィン「っ!?逃げられた!追うぞ!!」

 

93: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:16:22.04 ID:tONnNcnB0

エリカ「よし、このまま森を抜けて、橋の前まで行って脇に隠れて停止、追ってきた奴らを……っ!?停まって!!」

華「んっーーー!!!」

ズザザザザッ!

優花里「どうしました!?」

エリカ「ちょっと待ってて!!」ダッ

沙織「えりりん危ないよ!?」

麻子「……」グー

エリカ「あなたこんなところで何してるの!?」

麻子「……んあ?」

エリカ「っ!生徒会の奴ら戦闘区域の周知すらろくにできないの!?」

沙織「えりりん早く!!後ろきちゃう!!」

エリカ「仕方ない、こっち来て!!」

麻子「んー……」

沙織「えりりん何やって……って麻子!?何やってるの!?」

麻子「沙織か……私は、シエスタを……」

沙織「授業中でしょっ!!」

エリカ「華、出して!!」

華「はいっ!!」

 

94: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:21:30.59 ID:tONnNcnB0

エルヴィン「見えたぞっ!撃てー!!」

典子「どんどんスパイク打っていくよー!!」

沙織「えりりん追いつかれちゃったよ!?」

エリカ「この距離じゃ待ち伏せはできない……なら、橋を渡る?いえ、華が運転に慣れてない現状では危険だわ……」

優花里「エリカ殿!」

エリカ「華っ!超信地旋廻よっ!こうなったら真っ向―――」

ズドォン!!

エリカ「くっ!?」

沙織「きゃああ!?」

優花里「うわああっ!?」

 

95: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:30:13.03 ID:tONnNcnB0

左衛門佐「討ち取ったりー!!」

エルヴィン「いや、まだだ!!」

エリカ「なんとか持ちこたえたみたいね……華?華っ!?」

華「……」

沙織「えりりん!華気絶してるっ!!」

エリカ「っ怪我はない!?」

沙織「大丈夫みたい!!多分音と衝撃で……」

エリカ「それなら良いわ!仕方ない、私が……」

麻子「なら私が変わろう」

エリカ「あなた何言って……」

麻子「今朝の借りを返させてもらう。マニュアルは読んだ」

エリカ「そんなの……」

ダァン!

エリカ「っ……!」

麻子「時間が無いのだろう?」

エリカ「……できるの?」

麻子「任せておけ」

 

96: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:35:10.58 ID:tONnNcnB0

ギュイイイン!!

エルヴィン「なっ!?こっちに向き直ったぞ!!」

典子「撃たれる前にこちらのスパイクを決めるぞ!!」

麻子「どうすればいい?」

エリカ「右のⅢ突の横に回り込んで盾にしつつ撃破、

そうなったらこっちが見えないから八九式は下がって狙おうとするはず!そこを先に撃つわよ!」

麻子「わかった」

エルヴィン「こっちに来たぞ!撃て撃てっ!!」

左衛門佐「っダメだ!この戦車じゃ横の動きに対応しきれない!!」

エルヴィン「なら下がって!!」

おりょう「もうやってるぜよ!!」

 

97: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:37:37.01 ID:tONnNcnB0

エリカ「遅いわ!!」

ダンッ!

シュポッ

優花里「やりました!!まずは1両撃破です!!」

エリカ「ならこのまま相手が下がってくるのを待って!沙織、装填急いで!」

麻子「わかった」

沙織「了解!!」

エリカ「優花里!外さないでね!!」

優花里「はいっ!!」

華「……ん」

沙織「あ、華起きた?」

華「あ、私……すみません」

エリカ「華起きたの?なら、無理せずそのまま休んでなさいっ!」

典子「うーん、Ⅲ突が邪魔で狙えない……仕方ない下がって!!」

忍「はいっ!!」

 

98: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:41:24.66 ID:tONnNcnB0

エリカ「来るわよ!!……今っ!!」

優花里「っ!!」

ダンッ!!

シュポッ

優花里「やりましたぁ!!2両撃破です!!」

エリカ「よくやったわ!!」

華「今のジンジンする衝撃……なんだか、気持ちいい……」

沙織「華?」

 

99: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:44:20.76 ID:tONnNcnB0

桃「よしっ!森を抜けたぞってああっ!!?もう2両やられてるー!!?」

杏「逸見ちゃんやるねー」

梓「あの戦車って……逸見先輩の!」

優花里「橋の向こう、38tとM3です!!あちらも協力してこっちを狙ってるみたいです!!」

エリカ「ちっ!とんだ人気者ねっ!!」

麻子「どうする?」

エリカ「……冷泉さん。あの橋渡れそう?」

麻子「任せておけ」

エリカ「……わかったわ。なら、橋を渡って!!」

沙織「危ないんじゃっ!?」

エリカ「冷泉さんの運転技術を信じるわっ!みんな、衝撃に気をつけて!!」

沙織「それ落ちるかもってこと!?」

エリカ「特殊なカーボンを信じなさいっ!!」

沙織「いやー!?」

麻子「……うるさい」

 

100: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:46:45.43 ID:tONnNcnB0

エリカ「優花里、橋に入る直前で先頭の38tに向けて撃って!」

優花里「ええっ!?動きながら当てるのは難しいです!!」

エリカ「当てなくてもいい!とにかくひるませるのよ!!」

優花里「わ、わかりました!」

麻子「行くぞ」

桃「っ!!Ⅳ号橋を渡ってくる!?撃て撃てー!!」

柚子「いや、撃つの桃ちゃんでしょ?」

梓「……撃って!!」

あゆみ「わかった!」

あや「おっけー!」

 

101: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:52:28.32 ID:tONnNcnB0

ダンダンダンッ!!

沙織「向こうも撃ってきたー!?」

エリカ「優花里っ!!」

優花里「はいっ!!」

ダンッ!

桃「うわあっ!?撃ってきたぞ!?」

柚子「そりゃそうだよー」

桃「さ、下がって!!」

柚子「はいはい」

 

102: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 17:57:44.81 ID:tONnNcnB0

エリカ「よし、38tが怯んだ!今のうちに渡って!」

麻子「了解」

ガタガタガタ

沙織「麻子凄い!?なんでこんなに早く進めるの!?」

麻子「なんでって……やればできるだろ」

エリカ「……掘り出し物ってところかしら?」

ガタガタガタ

杏「かーしま。逸見ちゃんたちこっち来るぞ」

桃「くっ!当たれええええ!!」

ダンッ スカッ

柚子「この距離で外すのー……?」

 

103: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 18:00:09.52 ID:tONnNcnB0

エリカ「どうやら38tの砲手は精度が悪いようねっ!沙織、眼鏡と頭の交換をしなさいって相手砲手に伝えなさいっ!!」

沙織「えりりん生徒会には当たり強いね……」

華「恨みつらみを吸い取って彼岸花のように咲き誇っていますね」

エリカ「優花里!冷泉さん!3秒後に一旦停止して砲撃。その後即前進で!」

麻子「ん」

エリカ「2、1……撃てっ!!」

キッ ダァン!!

シュポッ

柚子「やられちゃったね桃ちゃん」

桃「桃ちゃん言うなっ!」

杏「……さすが逸見ちゃん」

沙織「やったっ!!」

エリカ「このまま橋を渡ったら次はM3よ!これだけプレッシャーかけたのだから下がるはずっ!そこを狙うわっ!」

優花里「はいっ!!」

あや「こっちくる!?逃げよ逃げよっ!?」

梓「……駄目っ!!」

あや「ええっ!?」

梓「真正面から迎え撃ちたい!!桂利奈、前進っ!!」

桂利奈「う、うん!!」

 

104: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/07(日) 18:03:36.92 ID:tONnNcnB0

優花里「ッ!M3前進してきます!!」

エリカ「……へぇ?」ニヤッ

優花里「どうします!?」

エリカ「そのケンカ買ったわっ!!こちらも前進して、真っ正面貫いてやりなさい!!」

優花里「っはい!!」

ダァン!ダァン!!

あや「うぇええ撃っても撃っても止まらないよー!?」

あゆみ「っ!?」

梓「くっ!!」

ダァンダァン!!

エリカ「…………撃てっ!!」

優花里「っ!」

ダァン!

シュポッ

蝶野『DチームM3、Eチーム38t、CチームⅢ号突撃砲、Bチーム八九式。いずれも行動不能。よって、AチームⅣ号の勝利!!』

 

109: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 18:14:31.88 ID:bimZF+EN0

エリカ「……はぁ」

沙織「やったねえりりん!私達勝ったよ!!」

エリカ「ええ、なんとかなったわ」

華「お見事でした」

優花里「さすがですっ!」

エリカ「……あなた達もね。特に冷泉さん、ありがとう。おかげで助かったわ」

麻子「借りを返しただけだ」

エリカ「……そう。っと、ちょっと私出るわね」

沙織「え?えりりんどこ行くの?」

エリカ「すぐ戻るわよ!」

 

110: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 18:23:16.55 ID:bimZF+EN0

あや「やっぱり負けちゃったじゃーん!」

あゆみ「とはいえ、逃げても勝てたかどうか……」

桂利奈「でも、楽しかったね!」

紗希「……」ボー

梓「やっぱり、逸見先輩は凄い……」

エリカ「Dチームの車長は誰?」

あや「逸見先輩っ!?」

梓「しゃ、車長は私です!」

エリカ「あら、澤さんだったのね」

梓「覚えててくれたんですか!?」

エリカ「え、ええ。名乗ってくれたし。それにしても、最後なんで前進してきたの?あの状況なら下がると思ったんだけど」

梓「あっ、そ、それは……」

エリカ「どうして?」

梓「そ、その……わ、私、逸見先輩と戦いたかったんですっ!」

エリカ「わ、私と?」

梓「は、はい。私……ていうか私戦車道を取ったのは単位とか色々特典があったからで……」

エリカ「そうなの?まぁ、モテるから取った。なんて子もいるしね」

梓「だ、だけど、エリカさんが生徒会の方たちに怒ってるのを見て、ああこの人は本気なんだって。中途半端は失礼だって思って……」

エリカ「……恥ずかしいところを見せたわね」

梓「そんなことありませんっ!!それで、私達がM3を使いたいって言った時、愛着を持ってくれるならいいって」

 

111: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 18:29:30.37 ID:bimZF+EN0

エリカ「そうね、何事もまず愛着を持つところから。自分たちが見つけたっていうのがきっかけになるなら、それに越したことはないわ」

梓「だから、私この戦車で逸見先輩と戦いたかったんです!!」

エリカ「……」

梓「結局負けちゃいましたけど……」

エリカ「……あなた達は怖くなかったの?」

あや「そりゃあ怖かったですし、逃げようって言いましたよ」

桂利奈「でも、梓ちゃんが前にって言うならって……」

優希「まぁ、付き合ってあげよっかなーって」

あゆみ「ねっ」

紗希「……」コクリ

エリカ「……そう。良いわ、あなた達」

梓「え?」

エリカ「敵を前にして前進する勇気。怖くても車長を信頼してそれを実行する乗員。あなた達、良いチームね」

梓「わぁ……」

桂利奈「褒められちゃったっ!」

あや「うんっ!」

エリカ「とはいえ、実際の試合ではちゃんと指示通りにしてよ?突撃だけが作戦じゃないんだから。時には退くことも覚えなさい」

『はいっ!!』

エリカ「ん。それじゃあ戻りましょうか―――――期待しているわよ、新兵さん♪」

 

112: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 18:35:44.99 ID:bimZF+EN0



蝶野「みんなグッジョブ!初めてとは思えなかったわっ!特にAチーム、よくやったわね!」

優花里「わぁ……」

沙織「やったっ」

華「ええっ」

エリカ「まぁ、このぐらいはね」

蝶野「これからも訓練励むように!わからないことがあったらメールしてね」

桃「一同、礼!」

『ありがとうございましたー!!』

 

113: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 18:45:09.07 ID:bimZF+EN0

沙織「さーってお風呂行こー♪」

華「そうですね」

優花里「流石に疲れましたぁー」

麻子「疲れた……眠い……」

エリカ「……」

蝶野「逸見さん、ちょっといいかしら?」

エリカ「なんでしょうか?」

蝶野「いえ、ちょっと気になってね」

エリカ「……ナンパならお断りですよ?」

蝶野「それは残念ね。……その、あなたがまた戦車道をしているとは思わなかったわ」

エリカ「……ええ、私もこのチャンスを活かしたいと思っています。転校こそ不本意でしたが、どうやら私と戦車道は切っても切れないようですね」

蝶野「……そう。私はあなたの事情を理解しきれていないけど、それでも去年の事は……」

沙織「えりりん何してるのー?お風呂行こーよー!」

エリカ「……すみません、そういうことなのでもういいでしょうか?」

蝶野「……ええ。ごめんなさいね呼び止めちゃって」

 

114: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 18:49:11.05 ID:bimZF+EN0

蝶野「……こればっかりは即撃破って訳にはいかないわね……」

 

115: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 18:52:47.57 ID:bimZF+EN0



カポーン

沙織「なんか告白されるよりドキドキしちゃったー♪」

エリカ「された事あるの?」

華「沙織さんの脳内での話です」

エリカ「そう……」

沙織「冗談だからっ!?そんな哀れみの目でみないで!?」

華「しかし、今日は後半役に立てなくて申し訳ありません……」

エリカ「しょうがないわよ。むしろ初めてにしてはよくやったほうよ」

優花里「そうですっ!最初の挟撃から逃げられたのも華殿のおかげですからっ!」

華「ありがとうございます……あと、その……私に砲手をやらせていただけないでしょうか!?」

エリカ「え?」

華「あの、撃った瞬間のジンジンとした快感が忘れられなくて……」

エリカ「そ、そう?まぁ、いいんじゃない?華集中力ありそうだし」

優花里「それでしたら私が装填手をやらせていただきますっ!」

沙織「じゃあ私は通信手かなー」

エリカ「それじゃあ操縦手は……」

 

116: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 18:55:39.20 ID:bimZF+EN0

麻子「……」ザバァ

エリカ「……冷泉さん。操縦手やってくれない?」

沙織「あっ!それいい!麻子、運転すごく上手かったし!」

麻子「断る。それに、もう書道を選択している」

エリカ「……お願い。あなたの力が必要よ」

麻子「借りはもう返した」

エリカ「なら、私への貸しでっ!!」

麻子「人に貸しを作るつもりはない」

エリカ「っ……」

華「なんとか、お願いできないでしょうか!」

優花里「冷泉殿の運転なら安心して任せられます!!」

麻子「悪いが他をあたってくれ」

沙織「っ!単位3倍だよ!!遅刻200日分免除だよ!?どうするのっ!このままじゃ留年して、私達を先輩って呼ぶ羽目になるんだよっ!?

私、実は上下関係には厳しいタイプだから後輩になった瞬間徹底的にこき使うからねっ!それに、おばあちゃんになんて説明するのっ!?」

麻子「っ…………………わかった、やろう」

優花里「やったっ!よろしくお願いします!」

華「よろしくお願いします」

エリカ「よろしく」

麻子「……ん」

 

117: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 19:01:34.01 ID:bimZF+EN0



沙織「それじゃあえりりんまた明日ー!」

華「エリカさんまた明日」

エリカ「ええ、明日もよろしくね」

優花里「……」

エリカ「……」スタスタ

優花里「あ、あのっエリカ殿!!」

エリカ「優花里?どうしたのよ」

優花里「その、聞きたいことがありまして……」

エリカ「聞きたいこと?さっき聞けばよかったのに」

優花里「その、二人っきりじゃないと聞けなくて……」

エリカ「そう。で、何?」

優花里「その、私ずっと前から戦車道に興味があって……でも、大洗女子学園は戦車道は廃止されてて……

だから、雑誌や試合を見に行って楽しんでたんです」

エリカ「そういう楽しみ方もあるわね。それで?」

優花里「それで……その……」

エリカ「聞きたいことがあるならはっきり言いなさい」

優花里「その、私去年の全国大会の決勝見てたんです。……現地で」

エリカ「……それが?」

優花里「だから、その、あの事故が気になって調べたんです。それで……っ!エリカ殿っ!あなたはっ!!」

 

118: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 19:05:35.22 ID:bimZF+EN0

ガッ

優花里「ぐっ!?」

ギリッギリ

優花里「え、エリカ殿、く、苦しい………っ」

エリカ「――――あなた、そこまで知っているのね。よく調べたわ」

優花里「エリカ、殿……」

エリカ「でも私言ったわよね?無遠慮な子にはそれなりの態度を取るって」グッ

優花里「ぐぅっ!?」

エリカ「だから、それはあなたの胸に秘めておきなさい。うちのチームにはあなたが必要だから」バッ

優花里「っ!げほっ、えほっ!?」

エリカ「……あなたが何も言わない限り、私は何もしないわ。……せっかく戦車に乗れたんだもの。まだ楽しみたいわよね?」ジッ……

優花里「ひっ……」

エリカ「わかった?」

優花里「は、はいっ!!」

エリカ「それでいいわ。……それじゃあね、また明日」スタスタ

 

119: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/08(月) 19:09:14.98 ID:bimZF+EN0

優花里「エリカ殿、あなたは……あなたは何故……」

 

 

127: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:15:01.47 ID:Tgqt0tZH0



エリカ「……」テクテク

優花里「あっ……」

エリカ「優花里、おはよう」

優花里「お、おはようございますエリカ殿……」

エリカ「……そんなに怖がらないでよ。昨日はちょっとやりすぎたって思ってるんだから」

優花里「い、いえ……こちらこそ配慮が足りず申し訳ありませんでした……」

エリカ「……」

優花里「……」

エリカ「……今日の戦車道の授業は私が指揮を取るわ」

優花里「え?」

エリカ「まずは戦車を思い通りに動かせるようにしてもらわないと。その後は射撃訓練ね。

練習だから装填速度は求めないけど、一発一発を効率よく装填できるように考えながらやりなさい」

優花里「……はい」

エリカ「頑張りましょう」

優花里「はい…………エリカ殿」

 

128: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:19:40.53 ID:Tgqt0tZH0



エリカ「………何、これ」

八九式『バレー部復活!』

典子「うんうん!意気込み充分っ!」

おりょう「Ⅲ突、かっこよくなったぜよ」

カエサル「支配者の風格だな」

杏「おほー、ド派手だねぇ」

桃「会長の威光を世に知らしめましょうっ!」

柚子「ちょっと目に痛いかな……」

あや「やっぱ私達もピンクとかに塗り替えようよー」

梓「だめっ!このままで行くのっ!!」

 

129: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:23:18.16 ID:Tgqt0tZH0

エリカ「……ねぇ優花里。私が知らないだけで実は凄いタクティカルアドバンテージがあるのかしら?」

優花里「ああぁぁぁ……なんてことを………」

エリカ「……無いわよね」

沙織「私達も塗り替えれば良かったっ!!」

エリカ「……そうねぇ」

優花里「エリカ殿っ!?」

沙織「えりりんもそう思う!?」

エリカ「私だったら……そうね、月光をそのまま閉じ込めたような美しい銀色にするからしら」

沙織「えー?えりりん生徒会とセンス変わんないね」

エリカ「……まぁ、色はそのうち戻るでしょう」

沙織「そうなの?」

エリカ「とにかく、今日は基礎訓練よ。基礎を固めないことには上昇は見込めないわ」

 

131: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:27:15.24 ID:Tgqt0tZH0



桃「今日の訓練ご苦労だった。基礎固めは戦力の向上において絶対に避けられないことだ。各自自主練に励むように!」

『はーいっ!』

桃「それと突然だが今度の日曜日練習試合を行うことになった」

エリカ「え?」

沙織「練習試合?」

優花里「どことやるんですか?」

エリカ「いや、そのうちどこかとやらせようとは思ってたけど……私何も聞いてないわよ?」

桃「相手は聖グロリアーナ女学院」

エリカ「聖グロっ!?全国大会で準優勝したこともある強豪じゃないっ!?こんな無名校との試合、どうやって取り付けたのよっ!?」

杏「え?なんか、練習試合したいからよろしくーって頼んだらOKもらった」

エリカ「そんな適当な……」

桃「とにかくっ!これは全国のレベルを知る絶好の機会だ。全員気を引き締めて望むようにっ!解散っ!」

 

132: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:33:05.36 ID:Tgqt0tZH0



エリカ「さて、リーダーは全員揃った?」

杏「いるよー」

典子「はいっ!」

カエサル「うむっ」

梓「はいっ!!」

エリカ「ん、それでは作戦会議を始めるわ。聖グロリアーナの特徴は一言で言うと、強固な装甲と連携ってとこね」

典子「それだけですか?」

エリカ「それだけって……正直、戦車道においてこれ以上の強力な特徴は無いわ。こちらのスパイクはいくら打ってもブロックされるのに、

相手のスパイクはバンバン入る……こう言うとわかってもらえるかしら?」

典子「は、はいっ!それは強力ですっ!」

エリカ「それに対して私達の戦車は装甲は貧弱。砲撃も100メートル以内じゃ無いと通用しない。おまけに連携もろくに取れないでしょうね」

桃「そっ、それでは勝てないではないか!?」

エリカ「落ち着きなさい桃ちゃん」

桃「桃ちゃん言うなっ!」

 

133: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:41:21.14 ID:Tgqt0tZH0

エリカ「確かに勝ち目は薄いわ。でも、だからこそ作戦が重要になってくるの」

カエサル「何か策があるのか?」

エリカ「私たちと相手で私たちが勝ってる部分それは、試合会場がホームということよ」

典子「勝手知ったる土地。落ち着いて戦えますっ!!」

エリカ「その通り。地の利というのはそれだけで戦況をひっくり返せるアドバンテージになるわ」

梓「でも、今の私たちじゃ落ち着いて戦えても……」

エリカ「もちろんそれだけじゃないわ」

桃「ほかに何かあるのか?」

エリカ「ええ、試合会場のこの地点。この高台に敵をおびき寄せて上から全車両で攻撃。戦車は上の装甲が弱いからこれなら私達の車両でもチャーチルを撃破できるわ」

梓「どうやっておびき寄せるんですか?」

エリカ「私達のⅣ号が囮になるわ」

梓「だ、大丈夫なんですか!?」

エリカ「現状、一番戦車を動かせるのは私達だからね」

カエサル「なら、任せよう!」

典子「スパイクはきっちり決めるから!」

エリカ「……でも、こんな安直な作戦聖グロに通用するとは……」ボソッ

杏「逸見ちゃんどうしたの?」

エリカ「……いえ、なんでもないわ。リーダーは今言ったことをちゃんと乗員に伝えてね。それじゃあ、解散」

『はいっ!』

エリカ「……素人集団にあれ以上を求めても難しいだろうし……決着はすぐに付きそうね」

杏「あ、逸見ちゃん。負けたらあんこう踊りだから」

エリカ「は?」

 

134: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:48:21.06 ID:Tgqt0tZH0



沙織・華。優花里『あ、あんこう踊りーーーーーーーーー!!?』

エリカ「あなた達も他の子とおんなじリアクションするのね……」

沙織「あんなの見られたらお嫁に行けなくなっちゃうよっ!?」

優花里「一生ネットの晒し者……」

華「かくなる上は聖グロの隊長に薬でも盛って……」

エリカ「一名物騒なこと考えてるわね……」

沙織「こうなったら勝つしか無いよ!!」

優花里「はいっ!」

華「命、咲かせてみせましょう」

エリカ「……まぁ、士気が上がったならいいか」

 

135: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:56:43.40 ID:Tgqt0tZH0



キュラキュラ

エリカ「……まさか戦車で送迎する日が来るとは思わなかったわ」

麻子「うぁ……」

沙織「ほら麻子、顔洗って歯磨きして、ご飯食べて着替えちゃって」

麻子「無理だ……人は、寝なくてはいけない……」

エリカ「この駆動音の中でよく寝ぼけてられるわね……。まぁ、現地に着くまでは寝かせておいてあげなさい」

麻子「か、感謝する……ぐぅ」

沙織「ああ麻子!?もう、せめて着替えてってば!!」

 

136: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 17:58:00.24 ID:Tgqt0tZH0



桃「本日は急な申込みにも関わらず、試合を受けて頂き感謝する」

ダージリン「構いませんことよ。それにしても、随分個性的な戦車ですこと」

エリカ「この日本でそんな佇まいのあなた達も体外だと思いますよ?まぁ、戦車については同感ですけど」

ダージリン「あら?あなたは確か……逸見、エリカさんでよかったかしら?」

エリカ「……聖グロの隊長に名を知られてるなんて有名になったものですね」

ダージリン「ええ、それなりには。……黒森峰から転校したとは聞いていましたが、まさかこんなところで戦車道を再開しているとは思わなかったわ」

エリカ「……私もそう思っています」

ダージリン「それは喜ばしいことだけれど勝負は勝負。私たちは例え戦車道が復活したばかりの学校相手でも手加減はしないわ」

エリカ「望むところです」

ダージリン「サンダースやプラウダの様な下品な戦い方はいたしませんわ。優雅に余裕を持って美しく。……楽しい試合にしましょう?」

エリカ「……ええ、胸を借りる気持ちでやらせていただきます」

 

137: ◆eltIyP8eDQ 2018/01/13(土) 18:00:18.01 ID:Tgqt0tZH0



エリカ「みんな、聞こえてる?」

優希『Dチーム、聞こえていまーす』

妙子『Bチーム、オッケーですっ!!』

エルヴィン『Cチーム、聞こえているぞ』

杏『Eチーム、オッケーだよ』

エリカ「よし、それじゃあ確認しておくけど、今回の試合は5対5の殲滅戦。どちらかが全滅したら負けになるわ。作戦は事前に説明した通り私達のⅣ号が前に出て相手をおびき寄せて、

その間にあなた達は高台に移動。私達が敵を引き連れてくるのを待ってて。敵がキルゾーンまで来たら一斉砲撃。……なにか質問はある?」

梓『あの……』

エリカ「澤さん?どうしたの?」

梓『もし高台で敵を仕留められなかったら……』

桃『貴様っ!そんな弱腰でどうするっ!絶対に仕留めるんだっ!!』

エリカ「桃ちゃん黙ってて」

桃『だから桃ちゃんと言いうなー!!』

エリカ「そうね、確かにその可能性は充分にあるわ。……だけど、今のあなた達に必要なのは勝つことじゃなくて自分たちの現状を知ること。

今言った作戦に集中しなさい。……一応、策は考えてあるから必要になったら指示するわ」

梓『わかりましたっ!』

エリカ「それじゃあ試合開始と共に作戦開始よ」

『試合開始っ!!』

エリカ「作戦開始っ!!Ⅳ号が先行して偵察、その後囮になるわ。冷泉さんお願い」

麻子「わかった」

沙織「絶対に勝つよっ!!」

華「ええ」

優花里「あんこう踊りは絶対に避けましょうっ!!」

エリカ(……そんなに嫌がられるってどんな踊りなのよ……)

 

続く【ガルパン】エリカ「私は、あなたを救えなかったから」 その3

 

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